2026/2/16

姿の「排翅(パイツー)」と、ほぐしの「散翅(サンツー)」。メニュー単価で決める“形状”の選び方

「ふかひれを使いたい」と思った時、バイヤーの皆様が最初にぶつかる壁が、専門用語の多さです。特に、見積もりや規格書で必ず出てくるのが「排翅(パイツー)」と「散翅(サンツー)」という言葉。これはさめの種類ではなく、加工された「形状」の違いを表しています。

この2つの違いを正しく理解することで、高級コース料理からランチメニュー、惣菜まで、ターゲット価格に合わせた最適な商品選定が可能になります。

今回は、メニュー開発の要となる「形状の使い分け」について解説します。

1. 圧倒的な主役感。「排翅(パイツー)」とは?

「排翅(パイツー)」とは、ヒレの形を崩さずにそのまま乾燥・加工した、いわゆる「姿(すがた)」の状態です。扇のような美しい形が特徴です。

特徴

  • 最大のメリット: 一目で「ふかひれだ!」と分かる高級感と視覚的インパクト

  • 食感: 繊維が束になっているため、金糸(繊維)一本一本のプリプリ感と、ゼラチン質のねっとりとした食感を同時に楽しめます。

推奨メニュー

  • 高級中華コースのメイン(姿煮): 高級感とインパクトの求められる単価の高いメニュー。

  • 贈答用ギフト: 「姿煮セット」など、見た目の豪華さが求められる商品。

バイヤーの選定ポイント

排翅は「1枚あたりの重量(サイズ)」や「厚み」でグレードが変わります。メニューの販売価格から逆算して、お皿に乗せた時に見栄えのするサイズを指定していただきます。

2. 食べるスープの立役者。「散翅(サンツー)」とは?

「散翅(サンツー)」とは、その名の通り繊維が「散らばっている(ほぐれている)」状態のものです。製造工程でヒレの形をほぐした状態にしたものを指します。

特徴

  • 最大のメリット: 少量でも全体に広がるため、コストパフォーマンスが非常に高い

  • 食感: 繊維の太さや長さをダイレクトに感じられます。スープや餡(あん)と絡みやすく、どこをすくってもふかひれが入ってくる満足感を味わえます。

推奨メニュー

  • ふかひれスープ: 繊維が均一に広がり、キラキラと輝く美しいスープになります。

  • 麺類(ラーメン・つゆそば): 麺に絡む「餡掛け」の具材として。

  • 点心・惣菜: 焼売(シュウマイ)や餃子の具材、春巻きの中身など。

バイヤーの選定ポイント

「散翅(サンツー)」には様々なタイプがあり、料理に合わせて最適なものをお選びいただけます。煮込み料理には大きめの形状で存在感を出し、スープには小ぶりな形状で取り分けやすく。用途に応じた使い分けが、一皿の完成度を高めます。

3. どちらを選ぶ? メニュー開発の判断基準

料理の価値は、その一皿が担う「役割」によって決まります。状況に応じた、2つのアプローチをご紹介します。

■「排翅(パイツー)」を選ぶべきシーン
一言で言えば、「主役」にしたい時です。 数千円から数万円の高級コース料理や、記念日・接待などの「ハレの日」向けメニューが該当します。 原価は高くなりますが、その分、ブランド力と「特別感」を演出できます。お客様に「すごいものを食べた」という記憶を残したい場合に最適です。

■「散翅(サンツー)」を選ぶべきシーン
一言で言えば、「実利(ボリューム)」を取りたい時です。 数百円から数千円のランチセットや、日常のちょっとした贅沢メニューが該当します。 少量でも満足感が出せるため、原価を抑えつつ「ふかひれ入り」という付加価値をつけたい場合に最適です。

4. 福寿水産のこだわり。ご予算・グレードに合わせた「調達力」

「散翅」と一口に言っても、そのグレードは様々あります。 福寿水産の強みは、お客様が求める「販売単価(グレード)」に合わせて、最適な原料を買い付ける目利き力にあります。

  • プレミアムな散翅: 繊維が太く長い、最高級の原料を調達します。

  • コスト重視の散翅: 手頃な価格帯の原料を選定し、リーズナブルな製品に仕上げます。

ただし、どのグレードの原料であっても、「加工の基準」は一切変えません。 骨や皮を丁寧に取り除く下処理や高度な衛生管理は、高級品でも安価品でも徹底して行います。

「予算は限られているが、安全で美味しいふかひれを使いたい」 そんなバイヤー様の難題に応えるため、私たちは市場から最適な原料を見極め、確かな技術で製品化しています。

まとめ: 「形」と「ほぐし」を使い分けて、原価をコントロールする

  1. 排翅(姿): 高級感と満足感で勝負する、高単価メニュー向け。

  2. 散翅(ほぐし): 食感とボリューム感で勝負する、高コスパメニュー向け。

  3. 調達: 求めるグレードに合わせて、市場から最適な原料を調達・提案が可能。

「今回は高級感を出したいから姿を使おう」

「具材感をたっぷり出したいから、太い繊維の散翅を使おう」

このように、用途に合わせて形状を使い分けることが、賢い調達の第一歩です。

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